今週のお題「海か? 山か?」
山です。

夏は山の景色と緑と涼やかな風を身近に感じたい。静かな所がいい。なので住んでいる地域から北上し、山に近いエリアで過ごそうと試みてきました。
というのも、海を知りません。幼少から馴染みがない。海といえば潮干狩りか冬の日本海荒波なイメージ。海水浴した記憶がない。ぶちゃけ海こわい。

だがなー。その場所から一歩も踏み出そうとしないで、知らない新しいものを 古い価値や経験や慣れで評価するなんてそんなケチな方法いったい誰に教えてもらったの?飛べよ(心の声)。

そんな!わけで?今夏は思い立って海方面に旅をしてみようと決めました。人生初。未知。

ほんの一昨日まで避暑を兼ねた北の大地行きを検討していたのですが、人は時に不可解な行動や選択をするようで、船でしか辿り着けない離島の宿をいつのまにかぽちりしていたああ〜何がおこったのかわかりません。船なんて船酔いしかしたことがないのに。海に囲まれた何もない場所でなにをすればよいのか。

最近 南国の美しい青空と海の画像を頻繁に目にしたおかげで感化され、どうせならさらに静かそうな離島に行ってみようやんという出来心と好奇心が爆発した結果がこれです。

ノーベル物理学者 湯川秀樹さんがこう言ってるよね。

未知の世界を探求する人々は 地図を持たない旅人である

地図を持たずに旅をしよう。

山の景色がやっぱり恋しい。

明日こそは

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日差しが春です。ここのところ寝ても覚めてもねむくて仕方がありません。
時候の便りを書こうとかグラスに活けた花の水を換えようとか枕元が積ん読本で支配されているとか、日常の瑣末な片付けは明日こそ!という言い訳の上に降り積もっている。
少々繁忙であるのも相まって妙に気持ちが落ち着かずなにをしても中途半端で、立ったり座ったりお茶をのんだりぼうっとしたり、まとまったことが出来ないまま気がつくと一日が過ぎている。音楽を聴こうとか本を開こうにも3分後には意識が途絶え、気づいたら朝。びっくりだ。
自分にムチを打ち無理矢理にでも腰を据えて気持ちを落ち着けねばと思うんだけど...。元気がでないとか気分が晴れないときはそれが通り過ぎるのを静かに待つ。この対処法が染みついてしまってイマココです。みんなはこんなときいったいどうされているのだろうか。
結局のところ疲れているのかもしれません。この頭痛も花粉かなぁずいぶん飛んでいるし。

おいしいものを食べたいな〜という気持ちが逸っていたが、今はもう眠気が勝っている。

し、静まれ..俺の右膝よ

疲労困憊して帰宅したらまちがいがあった。

スキー場で転んで「右膝内側側副靭帯損傷または断裂」の診断を受けた。みぎひざないそくそくふくじんたいそんしょう。呪文ですな。('側'の漢字が連続2回出てくんのね、おもしろ)。
損傷か断裂かはMRIを撮らないとわからないそうで、昨日は予約がとれず後日となった。断裂している場合は手術した方がよい場合が多いとのこといやだなあ。
雪が雨にぬれて板がよく滑る状態になっていたこと、ガスって視界が極悪だったこと、アイスバーン、スピードが出すぎたことが原因。スキルが伴っていない。自業自得です。。左の板だけこぶに乗ってしまい、重心が後方に傾いてバランスを崩した。あ!コケる!と思った瞬間バキっだかボキっだかの音がしてこりゃ膝だと理解した。

夕方に痛みが増して夜には右膝を伸ばすことができなくなった。膝の向きが変わる度に激痛。骨折だと思い込んでいた。

整形外科医は触診だけで「あー膝が緩んでるね。たぶん靭帯だな」と判断。レントゲン写真をみると骨は異常なしだった。
しばらく不自由が続き、周りのみんなには迷惑をかけて申し訳ないです。ふつうに歩けることのありがたみを痛感している。
ほんとダメだなー。反省である。

MRI検査結果

6日にMRI検査を受けました。結果、前十字靭帯の断裂とのことでした。
この靭帯は自然治癒することがないため、治すには手術が必要となります。どうするかねえ。

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1/30(木)夢の記録

あまり夢をみないので忘れないうちに書いておく。

夢の中でも日常だった。
朝いつも通り珈琲を飲みながらパンを食べていた。シナモントーストだったように思う。食後、これもいつも通り、歯を磨きに洗面所に向かい鏡を見たら、あれっなんかおかしいという感覚。しかし何がおかしいかしばらくわからないのだった。

ようやく自分の顔に目が4つ(左右2つずつ)あることに気付く。
目が4つもあったら会社に行けないどうしよう困ったと悩んで、多い分の目が少しでも目立たないように化粧をしたり眼鏡をかけたりサングラスを試した。顔面マスクは家にない。だめ、ぜんぜん隠れない。ピンチだった。目が4つのまま時間は過ぎていく。

どうやってこの多い分(左右1つずつ)を消せばいいのだれかー。そんな泣きたい気持ちで目が覚めた。

ちょっと驚いたが、目が4つある顔は普段とそれほど変わらなかった。
疲れた。

あのイメージ

今週の一枚「冬の空」
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思い立って週末スキーの練習に出かけてきました。
早起きが必要な外出イベントはハードルが高い。朝起きが苦手で休日は家にいたい性質なので、よーし行くぞとなっても前日夜に気持ちが萎えちゃったりする。我ながらモチベーションコントロールが大変ですがそんな人間でもたまにはやる気がでる。今年は意識的に昨年と違うことをすると決めたのだ。

緩斜面でプルークの練習をしたあとリフトに乗って山頂へ。眼下に琵琶湖が望める。なんて爽快なの。学生の試験期間と被ったおかげでゲレンデは空いておりタイミングがよかった。
近辺の山々や湖を眺めたり綺麗なフォームで滑走するスキーヤーを鑑賞しながら自分ペースで何本か滑る。長年のブランクがあるため雪に慣れることからだと覚悟していたが意外とからだは覚えているものですね。一度も転ばなかった。
何度目かのリフトで隣り合わせたスキーヤーが 今日はいいお天気ですね一人ですか、と話しかけてくれた。一人で練習しにきたと話すと、スキー場に来ているのに湖ばかり眺めていて不思議な人に見えたとのこと。お、おう(恥)。
「さっき滑っている様子を見たが荷重のバランスとタイミングがよくない。空いているからよかったら練習につきあいますよ」とコーチを申し出てくださった。単独練習のはずがひょんなきっかけで師匠ができた。こんなことがあるのだなぁ。師匠は学生時代スキー部に所属していたそうで、Nordicaの板に乗り美しいパラレルで滑走していた。

スキルやノウハウは大事だが正しく美しく滑る人の姿をよく見てそのイメージですべるといいよ、とおっしゃったのが印象的だったな。上手な人の滑走を解説して「あのイメージで」と何度か言われた。模倣し自ら補正しながら学ぶ。そのとき人に指摘してもらうのも大事。なるほどなぁ。人が社会で学習したり成長するのとおんなじだ。
自分が知らないことや試していないことを、先に経験したり知っている人の恩恵にあずかれることはうれしいことです。Nordicaの方に大感謝。

緩斜面で何度もプルークボーゲンをして荷重とひざの使い方を練習。1時間半ほど繰り返し、次に山頂の広いコースで試したら先ほどに比べてスムースに滑れた気がしてうれしかった。
上の写真はその時に撮ったものです。空を見上げたら、灰色の明るい冬空があった。また滑りにでかけたいなー。

前太ももが筋肉痛で歩行困難。よちよち歩きで過ごしています。

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「華胥の幽夢」再読

社会復帰がままなりません食べたらねむいです進捗どうですか(棒)。俺たちの年末年始はまだこれからだ(今週のお題)。

華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

潮文庫「華胥の幽夢」が昨年末発刊しましたね。美しい表紙に惹かれ、講談社版に加えてこちらも購入。年明けから今日まで十二国記シリーズを1日1冊ペースで通読しました。
本作「華胥の幽夢」を読むのは数年いやもっとご無沙汰ぶりで、読後の印象が前回と少し違って感じました。次はまた別の感想を持つかもしれない。今回のメモを備忘録として残します。

なおネタバレを含みます。「華胥の幽夢」または十二国記シリーズをこれから読むよという方はご留意いただきたい。

十二国図(模写)

所要時間約10分、トラックパッドで絵を描いたゼエハァ(なかなかじょうず)。複雑な世界を把握するために地図は大変有益ですね。作品の扉部分にある十二国図を参考にしながら読んでいます。
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以下短編ごとに感想を記す。

冬栄

戴。「黄昏の岸 暁の天」関連。王 驍宗に遠路 漣までのおつかいを頼まれて出かける泰麒のお話。泰麒の素直さかわゆさに震える。考えすぎ心配しすぎな気質も健在です。いいこ。
この物語の見所は漣国の廉王と泰麒のやりとりにある。何事においても自信が持てなく「自分はここにいてよいのか。自分は無用の存在で、いれば邪魔になるだけ」な思考癖を持つ泰麒に対し、そのままのあなたでよいではないか?と廉王は言葉を変えて繰り返し伝えます。嵩里時代の泰麒の側にこんな大人が一人でもいればよかったのだろうな。
本編から知る彼の幼少期を思うと不憫でなりませんが、環境や人を変えようとする前にまず自分のふるまいを振り返れる泰麒はえらい。人の意見を素直に聞き、自分とは別の価値観をシャットアウトせずいつだって好意的に受け止める姿勢に背筋が伸びる。

自分の在り方に惑う泰麒に、廉王は麒麟として王や民を見守ることの大事さを説く。読みながらなぜか自分が励まされた気持ちになりました。物語の後半部分では黒田如水の言葉が脳裏を過った。

次作はぜひ驍宗と泰麒のお話を読みたい。本編では特に泰麒のモヤ感がモヤモヤしているしなー気になるなー。

乗月

芳&慶。「風の万里 黎明の空」関連。芳王の娘 祥瓊と陽子がこんなかたちで登場するのがうれしい。
圧政を強いた峯王を想うがゆえに自らの手で王を討った月渓。この物語はいろんな読み方ができますね。私は罪悪感とやるせなさで満ちた月渓の胸の内を解かすお話だと解釈した。
月渓の心情に寄り添い、頑なに鎖した心を解かした慶の将軍(陽子の部下)青辛がとてもいい。月渓との会話の端々に思慮深さ控えめな懐の深さ、景王(陽子)を慕う様子が伺える。以下は青辛が月渓に「人は変われるものだ」というメッセージを伝える言葉。美しい〜。

「恵候(月渓)が崇敬する峯王を討った御自分をとても厭うておられることは、よくわかりました。
たしかに罪は罪なのでしょう。ですが、罪を遠ざけるのも道、罪を悔いて正すことも道でございましょう」
言って、青は園林の上に朧に昇った月を仰いだ。
「陽が落ち、深い闇が道を塞いでも、月が昇って照らしてくれるものです」
p.115

祥瓊が月渓にあてた手紙もよかったなぁ。
月渓の葛藤を描く物語であると同時に青辛を含む王たちを見守る側近の有能さが垣間みれる。王と麒麟だけで国は成らない。

書簡

慶&雁。「月の影 影の海」関連。あーん!陽子!!楽俊!!

お互いが自立し、自分の向かうべき事をしっかりやり、時に相手を思いやれる関係いいなぁ。あえて心配しないし心配をかけない。それでもどちらかが有事のときは人一倍はやく駆けつける。言葉にしないでも伝わっている感じだ。
景王 陽子から届いた文に楽俊が返信した書簡がこれまたよかった。雁の延王と六太(延麒)の様子が垣間見れたのもうれしい。

いやー陽子と楽俊ファンにはたまらんですな。景麒の世話焼きぶりもちら見できるし最初から最後まで私得のお話にちがいない。

華胥

才。一国の繁栄から衰退がこの物語ですべて描かれている。ただただ悲しいという感想を持った。一過性のビジネス書やマネジメントノウハウ本を読むならこの物語を繰り返して読んでいたい。そう思う。
全体を通して重めで希望もなく切なさでいっぱいになる。誰も悪くない。王や側近たちが「これが理想である」「今の自分たちは正しく進んでいる」そんな自らの価値観や確信を疑わなかったことが国を滅ぼす原因となってしまったのだった。采麟が病んでなお、自分たちの道を疑わず修正しようとしなかった。優秀な集団ゆえの過ちだった。

感性、価値観、意識、感覚が似た者同士は 寄れば居心地がよいし楽しいだろう。最初はそれでいい。一方で多面的な視点や意見・多様性を受け入れる寛容さを損ないがちになるし、新たな価値や創造に気付けない。自分たちとは別の集団が持つ気付きや傷・溝を感知できない。そうしているうちに治療のタイミングが遅れ、傷が広がり、致命傷に至る。命を落とすまで最初の小さな傷や溝に気付けないとしたら悲劇だなぁ。そういう意味で采麟は被害者だ。

采王が自身の最期の決断をするシーンはギリギリ持ちこたえたが、栄祝が朱夏のもとを去った場面で涙腺崩壊必至でした。「責難は成事にあらず」慎思の言葉が胸を打つ。
この短編集の主軸となるお話。

帰山

奏国王の次男 利広と、風漢こと雁のあの方が遭遇するお話。わーいわたし歓喜!
本書の中で「帰山」はオマケ的な印象がありました。しかし改めて読んでみると、超すご腕ストーリーテラーが王と麒麟・国の成り立ちを語ってくれるサイドストーリーであることが分かる。本編では十二国の歴史について客観性を担保したこんな語られ方はしない。
帰山を読み終えて先の4つの短編がますます活きる。この物語があるから「華胥の幽夢」を通読し、しみじみよかったなぁという気持ちになれた。もしも最後のお話が「華胥」だとしたら気持ちのやり場に困ってしまいそう。

登場人物メインの風来坊二人がとにかく紳士的で機知に富むナイスガイでついていきたい。延王 尚隆のよっしゃみなさんオレに任せとけどや感ぜんぜん嫌じゃない。文姫ちゃんは先の華胥にも登場しますね。本編の主要人物を別の角度から見て取れる楽しい展開だ。
利広を囲む奏国王の家族風景もほほえましくてなごんだ。自分が変わっていないことを確認するために放浪の旅から帰山する。そんな利広のありようが、自分の帰省のタイミングと重なり親近感がわいた。

まとめ

小野不由美さんはすごい作家だなぁ。年明けからよい読書ができてしあわせだ。


一気に書いたもんだから疲れた。支離滅裂でしょ。書き慣れてなさ・筆力のなさを痛感する。
そういえば先日読んだスティーブン・キング著「書くことについて」に、書く力をつけるにはたくさん読んでたくさん書くことだ、とあった。そうなのかー。うまくなりたいものです。

1/4(土)

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相変わらずタイトルが思いつかなくて今日の日付です。土曜日か、やばいよ。今夜は冬休みの宿題(残務)をしなければならない。
日付曜日時間の感覚が麻痺してふわふわと時が流れている。しばらく時計を意識しない生活をしていたせいもある。そろそろお昼かと思えばとうに1400を過ぎていた。あらま。
 
年末はなんとなしに旅を思って、湯川秀樹著書「旅人」沢木耕太郎著書「深夜特急」のページを繰ると旅熱が上昇してとまらなくなった。
未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である。
湯川著書「旅人」にこうある。いい一節だなあ。
 
このあとの旅をどうぞ素敵にお過ごしください
旅の記憶はこの定型文で始まる。Finnair の綺麗な声をしたCAのアナウンスは、これから知らない国に降り立つ自分にとても心地よく響いた。何度も頭の中で反芻したからもう諳んじてしまった。毎日ただ1日1日が過ぎていくだけですが、それでも年初は「このあとの1年をどうぞ素敵にお過ごしください」そんな気分になる。
いい旅をしたい。おいしい珈琲がのみたい。
 
写真は人通りのない道路にぽつんと立っていた標識。これなんの標識だっけな。なぜか首を傾げた妖怪?に見えてきて不思議な気持ちなった。