記憶の逍遥


なんだか脳内がうるさい時期?がある。近ごろそうです。
例えば今みたいに一人でいる時、突然なんの脈絡もなく本や映画の中で見聞きした台詞やフレーズがぽいと頭ん中に投げ込まれる。それはたいてい完全じゃなく、単語あるいはイメージや意訳や登場人物など断片的な情報で、正確な文章や作品名やどういう場面で誰が言ったかなどは後から記憶を辿ることになる。大昔に聴いたメロディとか歌詞とか。
歳かな。

「'ショーシャンクの空に' で set you free という熟語を含む台詞」
今日は帰宅途中これが不意に湧き出て止まらなくなった。必死に記憶の淵を巡るもだめでインターネットのお世話に。そうだ Redの台詞だ。好きな場面の言葉だった。ああスッキリした。

Fear can hold you prisoner. Hope can set you free.


今はNHKBSで5年程前に観た映画のタイトルを探索中です。薄暗い屋内の様子と田園風景が印象的だった。あれはイギリスかなぁ。スコットランドかなぁ。主役の陰鬱とした老婆、そして彼女と同居することになった女子学生が少しずつ打ち解けていく心温まる物語。派手さはないがじんわりといい作品だった。
老婆のことを語る 「彼女は気難しかったけど 心のドアはいつも開いていた」という一節。クリアに記憶しているこの台詞からなんとかタイトルを思い出したいんだけど、だけど! ...嗚呼。
なんだっけなあ。今は思い出せないだけで脳内のどこかに記録されていてほしい。そしてなにかのきっかけでポンと出てきてくれるとうれしい。