「花はときどき雄弁で困る」

ローカル電車を乗り継いで出掛けた信楽で 季節はずれに咲く睡蓮を見つけた。
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花の時期はとうに過ぎたから、水盤は陶器店を脇に入った奥の方に置かれていて、その隅で葉っぱに隠れるようにしてひとつ咲いていた。とはいえ初秋にこんな真っ白でいたら目立つ。シャイなのかのんびり屋なのかマイペースなのか。

誰も見てないと思ってひとりで勢い余ってヘンテコなタイミングに咲いちゃった、みたいなのがけなげでかわいい。
大勢に合わせない、大勢の中にいても1人みたいな、そんな群れない様子がとても好きだ。それでいて平和的な感じ。そういう人たまにいます。先日読んだ小説の登場人物とも重なった。

なんだかこの睡蓮のそばから離れ難くなって写真を1枚撮った。