祖母のお見舞い
祖母が入院する病院にお見舞いに出掛けた。
しばらく行けない間に心臓は随分弱ってしまっていて、しかし高齢のため手術はかなわず、疲れないようほんの30分余り病室に居た。母を通して託けていた手紙は読んでくれているようだった。わたしはおばあちゃんこだ。
会う度に「がんばりすぎてないかい?昔からしんどいと言わないこだったから心配」「痩せたんじゃないの」と聞く。笑えた。どっちも間違いで全然そうじゃない。
長生きしてごめんねと繰り返し言う。「暑いのにお見舞いに来てもらって、若い人に迷惑をかけて。こんなに長生きするんなら若くて命が必要な人に譲ってあげたい」と何度も言う。なに言ってんの もっと長生きしてよと、自分で思う以上に強い口調になってしまった。なぜか今日はやり場のない気持ちが込み上げて止まらなかった。手を握ったら年甲斐なくほとんど怒りながら号泣してしまった。今思えばなんでこんなに感情的になったのかわからない。申し訳ないことをした。
そんな自分に対して祖母は「あららともちゃん泣かんでもいいのに」「いつ家に帰れるかな」「また手紙ちょうだいね」とほのぼの話した。
いつ死んでもいいとか家に帰りたいとか手紙ちょうだいとか、おばあちゃんは好きなことを言う ><
そのあと母は電話口でありがとねと言いながら、そんなにぜんぶ真に受けんでいいのに〜と笑っていた。そうかーあほだなー。
老いは誰もが避けて通れない道であり その時の自分を考えずにはいられない。