9/18 (月) Zurich > 成田 > 羽田 > 伊丹

7日目。最終日。

8/18 (月) AM: チューリヒ空港

最終日は空港までタクシーで10分ほどの距離にあるモダンなホテルに宿泊した。アメニティグッズのクオリティが高く朝食も大満足。近所を散歩した時に撮影したホテルの外観が以下です。
10:30に空港到着。

手荷物検査場で

10:00~14:00発の国際線が多いのだろう、出発ロビー/手荷物検査/出国審査カウンター どこも混雑であった。
テロ対策でヨーロッパ各国の手荷物検査は厳しめであることを承知していたが、出国時の手荷物検査でなぜだか金属探知機のチェックに何度も引っかかり、別の場所に呼ばれてベルトや靴やらを脱いで確認を受けた。その際に預けたアクセサリー(長年愛用のネジ留めブレスレット)が失くなってしまうという出来事があった。
チェックが済み、預けた手荷物や時計とピアスを身につけて、ブレスレットがないことに気がついた。尋ねてみると「しらない」と面倒そうに返される。探してほしいと担当職員に訴えたがノーノー時間がないとの返答。探してほしい、あれは大切なものだ、以外に抗議できる言葉がなく悲しかった。そのうち目を合わすこともせずどこかに行ってしまい、別の職員さんがSorry. とだけ伝えに来た。なにが起きたのか今でもわからない。
職員さんの対応が不誠実で悲しかった。怒りより悲しみのほうが先に立つ。命やお金を失うような大事に至らずこの程度で済んでよかったのかもしれない。

自分の国の言葉があることの幸せ

手荷物検査での出来事がありちょっとしょんぼり気味で、搭乗時間までの30~40分間は搭乗ゲートの待合いエリアでぼうっと過ごした。そこで隣り合わせた女性について書きたい。

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9/17 (日) Wengen > Jungfrau > Zurich

6日目。晴れ。この日の予定は事前に決めてあった。ぎっしりだ。

例えば、週末2日とも外出だとか休日の予定が詰めて埋まると息苦しく感じてしまう。「ちょっと寄り道したい」「急にごろごろしたいのだ」とか「もっとゆっくり」を優先したいから、予定がないとかこれから決めようという状態には抵抗を感じない。その観点で、この日は全部盛りだった。がんばろう。

AM : Jungfraujoch とハイキング

ウェンゲンアルプ鉄道でウェンゲン駅からクライネ・シャイデック駅まで移動し、そこからユングフラウ鉄道に乗り換えて標高 3,750mに位置するユングフラウヨッホ駅 スフィンクス展望台を目指す。富士山の頂上と同じ高さに鉄道の駅があるのね?すごいな!そう、ユングフラウ鉄道はどの駅も標高3,000mを超える場所にある。100年も前にひととお金と20年近くの歳月を費やし、この路線を建設したスイスはすごい国だ。終点駅まで40分ほど車中でうとうと。眠気はもしかしたら標高が高くなってきたせいかもしれない。時おりクラァとしたり息がハァハァした。

標高3,500m超に位置するスフィンクス展望台から見るアレッチ氷河

ふぁーなんだここは。FF14かな。しばらくアレッチ氷河を眺めながら、あちら側の世界に引き込まれそうになる感覚を楽しんだ。
氷河とは長い間かけて降り積もった雪が次第に厚くなり氷となり重力によって流動するようになったものをいう。日本で氷河を身近に見ることはなくピンとこないが、この氷塊の流れが何万年も前から年に200mの速さで流れ進んでいたのだ。そして同じ時間の尺度でこれからもずうっと流れてゆく。"Still waters run deep." という英語の諺がありますが、まさにこのことだな。悠久の時を思った。
(Still waters run deep. = 深い川は静かに流れる。分別のある人や思慮深い人は、ゆったりとしていてやたらに騒がない。というたとえ)

↓ ハイキング中に見たアイガー、メンヒ、ユングフラウ。同時に3つの頂上が見えたよ!

青空と美しい景色を見つつ小一時間ほど歩く最中に、メンヒの中ほどで雪崩が起きる様子を2度も見る機会があった。雪崩を見るのも音を聞くのも初めて。落雷にも戦闘機が飛ぶ音にも似た轟音とともに、ものすごい雪の塊が一気に落ちる。あんなのに巻き込まれたらひとたまりもないなあ。雪山に出向く方はくれぐれもお気をつけください。
岩の隙間や地面にぴたーと張り付いて咲く高山植物を見つけながら、クライネ・シャイデック駅までの散歩ハイキングを楽しんだ。散歩はいいなー人生の楽しみ。
駅の近くでコーヒーを買い、来た道を戻った。再び鉄道でZurichを目指す。鉄道充。

PM: Zurich

クライネ・シャイデック駅からチューリヒまで鉄道で約3時間の旅です。
インターラーケン駅からベルンを経由してチューリヒ中央駅まで、特急列車を利用すると約2時間で移動ができる。運賃は70Fほど。車中はほぼ夢の中であった。
17:00 過ぎにチューリヒ中央駅に到着した。中央駅は映画やポスターに出てきそうな重厚で素敵な駅で、各所に吊るされている大きなMondeanの時計がとっても印象的!構内を散歩して時計と鉄道の色合いを眺めるだけで楽しかった。荷物が多くこの時は早起きとハイキングと移動で疲れ切っていて、写真が撮れていないのがざんねん。
大きな荷物はいったんホテルに置いて、旧市街に戻り散歩。この時期のスイスは20:00pmまで空が明るい。治安がよいチューリヒの街は夜の散歩も楽しい。

博物館や塔やアパート、ウィンドウ越しのディスプレイどれもが小粋で、St. Moritsの自然と調和したのんびりな雰囲気とはまた異なっていた。都会だけれど雑然としておらず疲れる感じはない。ローマやパリのような豪華絢爛な華々しさはない。質素だけれど洗練されていて、わたしはこういう街や時間の流れは好きだと思った。
空気が美しいせいなのか、空間が広くとってあるからかな?はたまた石畳だから?統一感があるのだと思う。歩く人、建物の色味、空の色、街全体のベースカラーが柔らかな中間色で落ち着く。

建物や川を見ていたら急に京都の街が恋しくなることがあった。ZurichもSt.Moritzもすごく素敵だけど京都も負けていない。チューリヒの旧市街を歩きながら半分くらい京都のことを考えていた。プロテスタントの国でチューリヒはそれが色濃くでているため、スイスの中でも文化的な街なのだろう。宗教的な文化と時間の積み重ねが格だとか品を携えている感じがする。教会がたくさんあるのも寺社仏閣がたくさんな京都の街に似ている。人がたくさんいすぎないのもよい。

街をゆく人々はゆったりとしていてマチュアだなぁと感じた。時間がひとに降り積もっていて一過性ではない品がある。かっこいい大人になりたい。

余談

9/17, 18の2日間をまとめて旅の最終エントリにしようとしたら、いろんなことを思い出してなぜだか書くのに苦労した。事実と自分のことと過去と未来がごっちゃになる感じ。自分のことなのに何を書いたらいいのかわからなくなってしまった。不思議。旅疲れが出て混乱したのかもしれない。

もともと書いた文章はすべて消して時間をおくことにした。落ち着いて1日ずつ事実をヨチヨチと書き連ねたのがこのエントリである。稚拙でなんてことのない記録なのにけっこうな時間がかかってしまった。
つづく。

9/16 (土) Zermatt > Wengen

5日目。曇り→雨→曇り。この日のミッションは夕方までにWengenのホテルに辿りつくこと。ウェンゲン駅までの所要時間は ツェルマットから鉄道でおおよそ5時間。

8:00am 台の鉄道に乗りたいため7:00に起床してホテルで朝食。マダム3名と同テーブルになった。自分を見てボンジュール〜と挨拶をしてくれたのでフランス人と理解。発音を真似てボンジュール〜と会釈をした。Zermattはイタリアから近いためイタリア語話者が多い。そしてドイツ語、次いでフランス語か。
このマダムたちの食べぶりが気持ちよいったらなかった。 3名それぞれが、クロワッサン2つ、黒パンを2切れ、バターにハム、チーズ、卵、ソーセージやら果物類など、一人で2皿を大盛りにして楽しそうにおしゃべりをしながら完食されていてすごいなあ。もしかしたらフランスは朝食を大切に考え時間をかける食文化なのかも。海外の人々とひとときを共にして「文化の差」を感じ知る機会が何度かあった。例えばマナー。食事の仕方。食事のサーブ..etc.
比べて自分は、パン1枚&ジャムにスクランブルエッグ、ヨーグルトとカフェラテがあればもう十分で、いやいやもっとがんばらないと!> < なぜだか食に対して謎の使命感を背負っている。
部屋に戻り準備をして、ツェルマット駅を9時前発の鉄道に乗車。スイスを走る鉄道の乗り換えおよび時刻表は、スイス連邦鉄道公式サイトで調べることができる。URLは以下。

ひんやりと小雨の降る静かな日であった。 車窓から見る山と流れる街の景色は靄にけぶり、まるで絵だ。連続して鉄道に乗り続けるのはしんどく、この日は時間に余裕があったので Interlaken. ostで途中下車をしトゥーン湖周辺を散歩。駅近くのCOOPで4.8Fのサラダセットを購入して散歩道に設置されているベンチに座って食べた。スイスには至るところにこうしたベンチがあり、老若男女が腰をかけて思い思いの時間を過ごす様子に出会う。読書をする人々、語らう二人組、犬の散歩中に休憩するおばあちゃん、こどもたち。ゆったりとした時間が流れていた。こんな時をしばらく忘れていた気がする。
雨が上がり雲の切れ間が見えたころに湖から始まる大きな虹に遭遇し、旅先で思いがけずよく知る顔に会えたようなうれしい気持ちになった。こういうことがあるから散歩は好き。雨の日に思い切って外に出てよかった。その後はぶらぶらと雑貨店や食料品店をウィンドウショッピングし、結局 Interlakenには2時間近く滞在した。

18:00前にウェンゲン駅に到着。この日のホテルは駅の目の前であった。喜びも束の間、部屋でインターネットが繋がらず難儀することになる。しょっちゅうロビーに出向き、翌日の予定と移動時刻をチェック。地図や時刻の確認に留まらず自分の心細さの解消もインターネットに頼りきりであることに気づく。インターネットがないと旅ができない自分だった。
ほか、つれづれに書き連ねておく。

持っていったが使わなかったもの

  • 3DSドラゴンクエスト11
    • 移動中さびしくなるかもしれないと思い持参したがまったく電源をいれなかった。自分がRPGのキャラみたいなものだ
  • 着替えたくさん
    • インナー類が日数分あればよい。他を持参しすぎて重いばかりだった
    • 読まなかった。車窓からつねに美しい世界が眺められる
    • 地図をずっと見ていた

持っていけばよかったもの

  • 歯ブラシセット
    • 日本のホテルのように常備していません
  • 手袋とマフラー
    • 9月以降に山岳エリアにでかける方は持参するとよい
  • ハンドクリーム、保湿クリーム
    • 乾燥で手がカサカサに。機内だけかとおもたらスイスは乾燥地域であった
  • エコバッグ

持っていってよかったもの

  • 革靴とスニーカー
    • 雨の日には雨の靴を。気分転換にもなりました
  • ワンピースとワンピースに合うポシェット
    • 街歩きの日はちょっと気分を変えたい
    • お財布とパスポートが入るサイズがよい。ハンドバッグはスられないように注意です
  • サングラス
    • 寒くても日差しは強烈

意外なこと

  • 黒髪/直毛
    • 店員さんや出会った人々に何度かほめられた。隣の芝はあおい
  • テトリス
    • 機内のエンターテインメントシステムで遊べた
    • テトリスと睡眠を繰り返して12時間の空の旅をすごしたらずいぶん上達

9/15(金) Zermatt

4日目、快晴。

AM : マッターホルンを眺めるハイキング

団体ツアーのオプションとして開催されている「マッターホルンが見えるハイキングツアー」に参加をしました。ツアー内容は、ゴルナーグラード鉄道に乗車して、終着駅のゴルナーグラード展望台からマッターホルンを眺めたのち、途中駅のローテンボーデン駅で下車してリッフェルベルク駅まで一駅分を1.5hかけてハイキングするというもの。ツアーガイドを担当してくださった方は、ガイドの仕事をしながらスイスの低山とクライミングでトレーニングを積み、来年マッターホルン登頂にアタックするそうです。
ゴルナーグラード展望台から望むマッターホルン。標高4,478m。どーん。

湖面に映る逆さマッターホルン。美しい。ガイドさんによると、逆さの山をこれほど美しく見ることができる確率は全体の2割程度だそうです。無風、青空、山が雲に隠れていない。この3つの条件が揃わないと見られない。

マッターホルンは独峰で目立つ上にそのフォルムが美しいため世界中にファンがいて有名です。圧倒的存在感。
しかし自分がずっと眺めていたいなと思うのは、同じゴルナーグラード展望台から展望できるモンテ・ローザドームでした。みながマッターホルンをバックに撮影する中、モンテローザとドームの迫力と神々しさと目を奪われていると、マッターホルンよりこっちが好み?とガイドさんが話かけてくれました。マッターホルンを見に来てこんなことを言うのは申し訳ないが、なぜだか連峰や氷河の迫力の方に惹かれるんですと話すと「ツェルマットでガイドをしながらこんなことを言ったらまずいけど、わたしにはマッターホルンよりもワイスホルンの方が好きなんですよ」と伝えてくれて、一緒に笑いました。
モンテ・ローザ。写真の中央から左に位置する奥の高い山。近くを流れる氷河と周辺の4,000m超の山々の迫力もあってもうどこを見たらいいのかわからない。

尖った2つの連峰のうち手前がドーム。Saas-Feeの話題の中でイタリア出身のおじさまが言っていた山とここで思いがけず遭遇できてうれしかった。

ハイキング中は案の定めちゃくちゃ寒くて手の感覚がなくなってしまいました。スイスの山岳地方を訪れる方は防寒対策をよろしくおねがいします。手袋、帽子、マフラーは必須。
ハイキングを終えて、リッフェルベルグ駅からゴルナーグラード鉄道でツェルマット駅まで戻りました。街に身をつんざくような冷たい風はなくほっ。

PM: Zermatt を散歩

COOPで購入したサラダとサンドウィッチをホテルの自由スペースでいただいたあと街に出かけました。
ZermattもSt. Moritzと同様に山に囲まれたこじんまりな観光地、登山客が集う山岳リゾートです。どちらもガソリン車の大型車両は侵入禁止で環境保全に厳しい街です。両者が異なる点は、St. Moritzはウィンタースポーツ、Zermattは登山やクライマーの憧れの地であることくらいか。
Zermattの街の高級時計や有名な山岳スポーツブランドが軒を連ねるメイン通りをぐるっと周回し、路地を入ってみたりしたものの、なんとなく自分はSt. Moritzのほうがしっくり歩きやすく思いました。なんだろうなー St. Moritzは人の生活や暮らしがそこにある感じがしました。
COOPでミネラルウォーターと食べ物をちょこちょこ購入して早い時間にホテルに戻り、9/14のエントリを忘れないうちに記録。そのあとまたしても昼寝をしてしまった。COOPで水を買うとやすいの!0.9Fでした!次からはCOOPです。

ほか

Zermattのホテルに常備されている石鹸の香りが気に入っています。はー自分からいい香りがする。このホテルを去る時に石鹸について教えてもらおう。
次のブログではいよいよ食べもののことについて書きたい。「郷に入っては郷に従え」に同意ではありますが、日本でたべるごはんの素晴らしさを実感しています。ああごはんとカレーライスがたべたいと毎日念じている。そして時差ぼけは依然として治りません。

9/15の写真

今日はZermattを離れWengenのホテルを目指します。このあとWengenについて予習をしないと。
日本はもう土曜日の昼、ランチどきでしょうか。こちらにいて毎日京都の天気予報をチェックしています。台風の接近を把握。大きな被害がないことを願う。

9/14(木) St. Moritz > Zermatt

3日目。移動の日。
今回の旅で訪れている場所は、旅行会社に勤める兄弟の助言と協力を得てプランニングしました。「スイス、予算はこれだけ。自然が綺麗でここは行っておけをぜんぶ」とオーダーし、素晴らしい場所を指定してくれたものの、ちょっと盛り込みすぎたと3日目にして痛感。RPGのキャラになりクエスト攻略みたいな気分になってきましたが残りも楽しくがんばろう。

St. Moritz > Zermatt


Glacier Expressを利用して 8:02am, St. Moritz発、16:10pm, Zermatt 着の8時間鉄道の旅をしてきました。
Churあたりまで晴天に恵まれ、透き通った青空と峠の景観を楽しみながら隣席になった60代くらいかな?のイタリア出身スイス在住のおじさまとおしゃべり。Andermattでおじさまとさよならをしたあと急に荒天し、それからは寒いわ雪が降るわでたいへん。Glacier Expressは停車時間が長い駅があるようで、停車中にちょっとホームに出てみたら寒くて凍えた。Furka峠は雪で車両通行止めになったと聞きました。車で峠を越えることができなくなった人々が鉄道に切り替えたのか、途中から車中がやけにざわざわして落ち着きませんでした。車中に5時間もいるとそれはそれで疲労しますね。Zermattまでの数時間は無感情で寝たり起きたりして過ごしました。
ヨーロッパで鉄道の旅をしてみたいと思っていたので達成できてよかった。これでもうしばらくはいいかな〜。長時間おなじ電車に乗り続けるのはわたしにとってハードでした。
Zermatt のホテルに着いたら疲れか寒さかでダウン。朝まで寝込んでしまった。

イタリア出身のおじさまに聞いた話 ~ Saas-Fee

St. Moritzでもそうでしたが、現地の方は実に気軽に旅行者に話しかけてくれるのだなぁと感じます。観光の国だからなのかな?目があうとHello!とかChao!と声を掛け合うのが自然。
Glacier Expressで隣席になったイタリア出身のおじさまには、どこから来たの?と話しかけてもらいました。日本からだと応えると、日本の文化や盆栽には興味があるんだとか京都には一度行ってみたいのだ!と興奮気味に話をしてくれて、車中のひとときが楽しいものになりました。日本人はスマイリーでチャーミングですね、とも(これがイタリア人!)。
たどたどしい英語で今日の目的地はZermatt、明日はマッターホルンを見る予定だと話をしたところ、おじさまはちょっと残念そうに「みんなZermattに行くなあ」「Saas-Fee(サースフェー)にも行ってみてほしい」とおっしゃっていた。Saas-Fee? その名を初めて聞いた、と言うと Saas-FeeはZermattに比べて静かで山と氷河が近く圧倒されますよ!マッターホルンより高いMt. Dom があるし、迫力はSaas-Feeのほうが上!(たぶんそんなニュアンスだと想像)とのこと。知らなかった。
ちなみにマッターホルンはドイツ語名称で、イタリア語ではチェルヴィーノと言うんだよと教えてもらいました。マッターホルンの東側はイタリアの国土なのですね。へええこれも知らなかった。

3日目にしてすこし英語に慣れつつある。片言で話ができるようになってきました。

Filisur駅で見たかば。家もホテルも駅もどこも花がいっぱいで、こういうのがスイスにはたくさんいる。

9/13 (水) St.Moritz ~ Diavolezza & St. Moritz 散歩

霧のち晴れ。
朝食時にホテルのフロントスタッフに今日の天気予報を聞いて、2日目の予定は以下に決めた。

  • 午前 : Diavolezza 展望台
    • 標高2,973mの山。頂上に展望台があり、目前にベルリナアルプスと氷河を望むことができる
  • 午後:St. Moritzの街を散歩
    • 散歩がしたかった

以下に記す情報は、自分の体験と、事前に準備した地図とインターネットから、またホテルのフロントスタッフと迷子から救ってくれた街の方々によるものです。

St. Moritz

朝のサンモリッツ湖(散歩)。

スイスの南部に位置する標高1,900m近い場所にある山岳リゾート地。来てから冬季オリンピックやスキーの国際大会が複数回開催されていると知りました。冬は各国の代表スキー選手や有名なスキーヤーが多くやってきて、毎年大きな大会や合宿が開催されるそう。どおりで周りの切り立った山に目を凝らすといくつもリフトやゴンドラがあるのが見えます。また、世界の富豪が避暑や冬のバカンスのためにセカンドハウスを構えているそうで、高台に素敵な高級アパートをいくつも見ました。
景観の美しさはもちろん、街の人々も観光客には親切で一人客にも居心地のよい街。道に迷っていると何度かドイツ語で「助けられることある?」と声をかけてもらいました。言葉がわからなければ、In English, please? をするとたいてい英語で話をしてもらえます。
山と湖が近くてどこを歩いても美しく、坂と階段がたくさんあって迷路のよう。お気に入りの街になりました。少し歩くとハイキングコースもあり散歩好きにはとてもおすすめできます。
ただし難もあって物価が高い!ミネラルウォーター1本 1.88フラン(250円超)。宿泊先のホテルで歯ブラシセットを購入したら、手数料とホテル価格相まって 歯ブラシ+歯磨き= 9フラン(1,000円超?ハァ???おこ!)。夜ごはんはCOOPでサンドイッチを買ってホテルで食べています。ただしカフェは比較的安価で日本と変わらない(8フラン程度、1,000円くらい)。
そして時差ぼけがひどい。日本との時差は+7h、夕方になるとぼうっとしてつい昼寝、2:00~3:00amごろに目が覚めます。あぁ日本が恋しい。そろそろお米がたべたい。

AM : Diavolezza 展望台

Diavolezza からの展望。
目前に4,000m弱の山々が連なる圧巻の景色。この右方向に、ベルリナアルプス一の標高を誇る Piz Bernina がある。

サンモリッツ駅からレーティッシュ鉄道に乗車し、ディアボレッツァ駅で下車。そのまま乗り続ければイタリアまで行くことができる鉄道で、せっかくSt. Moritzに来たのならぜひ!とホテルフロントの方におすすめしてもらいました。霧が濃く冷え込みの強い朝でしたが、霧が収まったあとの天気予報は晴れ。山の景色を見るなら天気が安定している午前のうちに見にいくのがよいと聞き、朝食をとって早々に出かけた。
サンモリッツ駅からレーテッシュ鉄道に乗ると、さっそく森の景色とその背後には美しくとがった山が連続して現れて目を奪われます。サンモリッツから7つめの駅 モルテラッチ駅を過ぎると、車窓からモルテラッチ氷河を望むことができた。

もうものすごい景色!写真では伝わらないのが残念。この氷河は昨今の地球温暖化の影響で1年間に2m以上 後退しているそうです。ちょうど日本人ツアー客と同車両に乗り合わせ、添乗員さんの説明を一緒に聞かせてもらうことができました。
Diavolezza展望台では1時間ほど過ごしました。山の上の気温は4℃。冷たい風が始終吹くので寒さで凍える。軽装で来た自分は震えていました。夏でも10℃に満たないそうで防寒対策は必須です。手袋と風除け、サングラスもあるとよい。

PM: St. Moritz 散歩

楽しみにしていた散歩〜。坂や階段があると街に表情ができますね。

駅から少し上がったエリアはハイブランドのショップが立ち並ぶ通りです。高級車とおしゃれに身を纏ったかっこいい人々が行き交っており、眺めているだけで目の保養になります。そんな様子を眺める自分はたいへんヘンテコな格好をしており、この通りのみなさまと同じ道を歩くのが恥ずかしい。今回はシャーっと通り過ぎるに留めましたが、本当はもっとおしゃれをしてゆっくり歩きたかった。

しかしわたしはもう少し賑わいのある坂のエリアをぐるぐると歩き回るほうが好きになりました。学校広場周辺から山の方面は階段と坂で迷路のように入り組んでおり、あれ?この道さっきも歩いたよね?なんてことを10回くらい繰り返します。今日の散歩はまっすぐな道がなく迷うのがデフォルトで、時おりひとに道を聞きながら思うままに時間を進めていました。高地のせいかすぐに息がきれる。ハァハァしながら階段を上がり下ったところで突然展望が開け、目前に切り立った山々が望めたりして、歩いていて飽きません。
アパートのデザインや窓辺の飾りもの、お庭の様子、家々の照明が粋な感じで、ずうっと歩いていられます。自分が一緒にいて楽しい/安らぐタイプに「食べるのが好きなひと」「一緒に散歩ができる/したいひと」というのがありますが、この街は散歩好きなひとと一緒にぶつぶつと話をしながら歩くのが楽しそうに思った。あれ!なんだこれは!突然階段が現れた!坂?階段?どっちを選ぼう!と一人でやっていました。楽しかった。

↓は有名な建築家(なんとか/あとで調べて書く)がデザインした高級アパート。このあたりの高台は歩いていてすごく楽しかった。

今回の旅の相棒は Forest Shoemakerの靴にしました。中敷きに "If you feel like it, you can walk the whole world. " とある。石畳に茶色の革靴は似合います。

夕方ホテルに帰り、仮眠のつもりが爆睡してしまった。充実した1日でした。

9/13 写真

https://photos.app.goo.gl/bLwrjbLj0OPZosN62

ただいま5:50am. 眠くなってきました。今日はSt. Moritzを離れます。鉄道で移動の1日となりそう、次の宿泊先を目指します。

9/12(火) 伊丹 > 成田 > Zurich > St. Moritz

1日目。移動で疲れた日。

チューリヒ国際空港

現地時間 21:00前にやっと宿泊予定のSt. Moritzに着いた。空路で12時間、バスと鉄道で5時間、トータルで17時間かかったことになる。こんなに遠いとは思っていなくてヘトヘトになった。途中であたふたしたけれどなんとかなった。内容は疲れたので割愛。やっとのことで目的地についた。
成田発10:25 でZurichに到着したのが15:00すぎ、そのあいだじゅうずっと昼の時間を過ごしてなんだか調子がおかしい。機内でうとうとしたものの12時間の空旅は長く、2度寝しても到着までまだあと4時間もあった。遠いよー。

Zurich のダウンタウンは少し歩いただけだが洗練された素敵な街で好みの感じ。道行く人々はもう冬に近い装いであった。日本に戻る日にちょっと散歩ができるといいな。

St. Moritzは寒い。おそらくいまの気温は一けた台でしょう。パーカー+デニムで来てしまったから寒くて震えている。明日はSt. Moritzの街を散歩をします。さっきホテルでおすすめしてもらったなんとか展望台に行く予定。宿泊するホテルはこじんまりとクラシックな雰囲気でいい感じです。疲れたあ。寝たい。

スイス到着時にCAの方が「飛行機を降りたあとも素敵な時間をおすごしください」と伝えてくれたのが耳に残っている。