こんにちは。id:tomomiiです。こちらは「はてなスタッフアドベントカレンダー2016」13日目の記事です。今年のテーマは「好きなもの」です。
昨日の担当は id:nanto_viさんによる 去年今年に食べた駅弁でした。おいしそう。
わたしは好きなものを分類して自分内に収納しているのですが、その中にじわじわと心惹かれる片思いのような好き枠というのがあります。今回はそこに属する「Web技術」についてお話します。
ただし自分は技術門外漢です。技術には完全な片思いで、深くを知ることはできていません。ほんのすこし触れてみましたがまだぜんぜんわかっていません。でも、いつだって、わからないことがある世界はきらきらしています。
はじめに
以下には、英語で書くところの I am a pen. だとか This is a boook. といった拙文をたくさん記しているかもわかりません。トンチンカンな表現や内容が含まれることをどうかお許しください。
心惹かれるもの
存在しているが目には見えないもの、まだわかっていないなにかがありそうな世界、そういったものに惹かれる傾向があるように思います。「一体この世界はどうなっているのだ」を知りたくて、物理学者が一般向けに書いた書籍やエッセイを夢中で読んだ時期がありました。物の理を探究する科学者の視点を知りたかったのかもしれません。
世界をもっとよくしたいというビジョンのもと、好きを追求して新しい価値を作ったり研究開発に没頭するひとたちへの憧れがあります。インターネットを知り、Bill Gates や Steve Jobs、Larry Page を知った時は、よくわからんけど世の中にはすごいひとたちがいるんだな〜と思ったものです。
Web技術との関わり
はてなに所属したことで、ごく自然にWeb技術に興味を持ちました。教わりながらRubyの学習をしたり結城浩著書「C言語プログラミングレッスン 入門編」を読み進めました。テキストエディタで書いたコードをサーバに反映するとError がしょっちゅう返ってくる(楽しい!)。自分が書いたようにプログラムが動くことを実感として知りました。プログラミングコードを写経してプログラムを動かすのが楽しかった。
ひとが作った生物ではないなにかとターミナルを通して通信できるワクワク感は純粋に楽しいです。
インフラ技術との関わり
Webサービスを支えているインフラ技術やその仕組みにも関心がありました。社内のサーバラックに収まるサーバやスイッチやルータたちがLANケーブルで繋がって、緑のランプを点灯させて作動している様子に興味津々でした。また、同僚のエンジニアが見ているPC画面にも心惹かれました。複数のウィンドウを立ち上げて、ログが流れている様子を熟視したり、Linuxコマンドを叩いて宇宙語的なやりとりをされている。「ここから先は立ち入れない世界。Webオペレーションエンジニアの皆さんはどこかのなにかと交信中」は〜心ときめく。見てないふりをして観察していました。なにを見てどんな判断をしているのでしょう。未知の世界です。
2014年後半から2015年にかけて、ゆううきブログ で毎月読み応えのある記事が更新されました。y_uukiさんには各記事を通してインフラ技術に触れるきっかけをいただきました。はてなのWebオペレーションエンジニアの価値観や業務領域を垣間見ることができたようにも思います。Web技術の広大さを想像し、インターネットサービスはどういう仕組みで成り立つ世界なのかと妄想したりもしました。
今年5月のSongmuさんによるエントリ インフラを意識してコードを書くということ も繰り返し読んだ記事のひとつです。技術がわからない自分をもどかしく思いながら。
技術は果てしない
今年7月にGMOペパボさんと共同開催した はてな・ペパボ技術大会〜インフラ技術基盤の技術大会 と 8月に開催したHatena Engineer Seminar #6 〜インフラ編〜 @ Tokyoに参加をしました。短い期間に連続してWebオペレーションエンジニアによる発表を聴けたことで、インフラ技術についてさらに関心が高まりました。それぞれの発表資料を拝見して技術用語を調べるうちに、Web技術って果てしないなあという感想を抱きました。情報を仕入れるだけで理解できる世界ではまったくないと強く感じました。ものすごい世界です。
ブログや資料を読んで妄想するだけでなく、書籍やインターネットでサーバの仕組みや Linuxについてよちよちと学び始めました。そうして、先月からさくらインターネットさんのVPSを借りて手を動かしています。
いま興味があること
- サーバてなに?
- サーバの負荷が見たい、グラフを眺めるの楽しい。負荷がかかるとはどういうことなのか
- 語弊があるかもしれませんが苔を眺める楽しさと似ている
- インフラのネットワーク図やサーバアーキテクチャ設計図を見るのが楽しい、仕組みやそれぞれの役割がわかりたい
- 組織図、路線図、建築設計図を見る楽しさと似ている。工場の夜景もそれっぽいです
やったこと/やっていること
このひと月で読んだ/読んでいる資料
行き詰まってくじけるな〜という時に背中を押してもらったエントリ。読ませてもらった順に記載しています。
- Linuxサーバにログインしたらいつもやっているオペレーション - ゆううきブログ
- 参考になります。ターミナルで動作を試して大喜び
- Linuxエンジニアを目指して入社一年目にやって役にたったと思う事 - 人間とウェブの未来
- エンジニアじゃなくてもはっとすることばがたくさん。文末の「頑張って下さい」に救われます
- ウェブオペレーションエンジニアになるまでの思い出 - ゆううきブログ
- 「教科書がないなら点と点をつなぐ」響く。プロのエンジニアにも「知らん」「わからん」時があったのだなぁと元気づけられます
- はてなのインフラ環境を自宅で再現する, YAPC::Hokkaido2016, masayoshiさん発表資料
- 楽しそう。響くことばがたくさん。「ぜんぜん覚えられないし、わからん」わかる。『2. 私なりの考え方と勉強方法』の内容すべてが励みになります
- 作者: Mike Gancarz,芳尾桂
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- 発売日: 2001/02
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最初は、書いてあることが表面的にしか分からなかったけど、ある時突然心に浮かんでくるんだ。
1日ごとに「今日」が「昨日」になっていく日々を過ごしながら、将来に適応し、前進しつづけなければいけない。 UNIXの理念は、そういう将来に向かうアプローチの一つだ。その本質は柔軟であり続けることだ。 嵐が何度やって来ても、風に揺れる木は折れることがない。
ふつうのLinuxプログラミング Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道
- 作者: 青木峰郎
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
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近況
楽しそう。
むすび
エンジニアではないわたしがWeb技術を知ることにメリットはあるのか?時々そんなことを考えます。答えはすぐに思いつきません。新しい世界を知ったときに感じる虹を見たときのような感動に突き動かされているだけかもしれません。新しいことを知って見える世界が広がることは「わたしとはどういう人間なのか教えてください」というのと同義な気もします。Web技術と同じくらい、ひとへの関心も尽きません。越境したい。
進捗を温かく見守り、わからないことがあれば助言や指南、励ましをくださる同僚には感謝しています。いつももらってばかりなので、いつか自分の領域で周りの皆さんにお返しができるといいなと思います。
最後に以下を書いてこのエントリをおしまいにします。
自分の感情に耳を傾ける余裕が生まれたり、落ち着いた気持ちを取り戻せたり、本当にしたいことに気づけたり、新しくて豊かな価値を作ったり考えたり楽しむ力が湧いてくる。そういった場や組織づくりをサポートしたい。
明日の担当は、id:minemuracoffeeさんです。楽しみ。