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考えること、感じることを 人より余計にやっている人

ドラゴン・タトゥーの女を観てきました。観賞後しばらく現実に戻れませんでした。

デヴィッド・フィンチャー監督さすがです。あれだけクールに美しく気持ち悪さを表現するってそう出来ることではないんじゃないかな。あ、この作品はR15に指定されているようですが個人的にはR18レベルに感じましたね。

上映時間が160分を超える作品ですが 冗長な箇所が一切なく気付けば終わっていた印象。原作を読んでいたのである程度 登場人物やストーリー展開の予備知識がありましたが、飽きることなく終始没頭できました。観てよかった。中盤はちょっと、いやだいぶ怖くてハラハラしたけど。
今も油断するとつい口からなにか出ちゃいそうですが、ネタバレすると台無しなので、言葉をぐっと飲み込むついでにチョコも食べる。しかし何かを残さずにはいられないので主人公の一人、調査員で天才ハッカー リスベットのことだけ書き留めておきます。

今回ルーニー・マーラはリスベット役を大変魅力的に演じていました。着古された服を着こなし顔はピアスだらけで、孤独をお守りのようにして生きる彼女を、どうしても好きにならずにはいられなかった。話が進行するにしたがいリスベットに感情移入し応援している自分がいました。
過去の記憶と孤独をとことんつきつめ、抱え、自分の中に取り込んで、ある意味極端な言動を繰り返しますが、偽りのないピュアな生き方に心打たれました。言葉が多い人ではありませんが話す言葉に意思と強さを感じるし、社交性なんてない代わりに考えることや感じることを人より多くやっているそんな女性です。最後に彼女の笑った顔が見たかったなあとしみじみ。

黙っているけど存在感がある、言葉は少なくても考えに奥行きが感じられる。不思議だけどそんな人っています。

昨日から今日にかけて切なく寂寥とした余韻に浸りつつ ただいっさいは過ぎていきます(太宰風)。